kyuusyuu_03

悲劇の三日目。※鉄濃度が高いのでご注意下さい。
8時起床。鹿児島中央駅(以下:鹿中)から観光列車「はやとの風*1に乗車。黒光りしたいかつい外観なのに、内装はこんなにナチュラルなの。あいにくの曇天模様だったけど、鹿児島湾沿いをグルッと走るので、桜島がいろんな角度から見られた。


栗野までは昨日と同じ行路だけど、今日は嘉例川で10分停車。どっしりと貫禄のある駅舎。

霧島温泉駅から積まれてきたPANYAくらぶ*2のメロンパンを購入。全然メロンパンの味がしなかったけど、外サクサクの中シットリモッチリで超おいしかったー。もう一つ買えばよかったな。

このまま、しんぺい号SL人吉号−リレーつばめを乗り継いで、約9時間かけて博多まで戻るはずだったのに、なんと天候不良でしんぺい号がまさかの運休。どうやらSLも運転見合わせ中との情報。しんぺい号に乗れないのもショック大きいけど、SLに乗車するには、SLの始発駅・人吉にしんぺい号で定刻どおりに着かなければならなくて、鹿中まで戻って迂回しても間に合わない。どう足掻いても乗車は不可能という状況に、怒りや悲しみを超越してボー然としてしまった。この電車の旅を中心に、旅程を組んだといっても過言じゃないのに…。往路とほぼ同じメンツを乗せて、元きた道をIターン。本当に本当にショックだったけど、それでも幻の駅弁「百年の物語 かれい川」*3は期待を裏切らないおいしさだった。まさかIターン道中で食べることになるとは思わなかったけど…。理想的な茶色いお弁当。中央にドドンと寝そべってるのが「ガネ」という、さつまいもの天ぷら。野菜の水分だけで作られているので、若干パサッとしているけど、甘味がとても強い。その上の「嘉例川コロッケ」は、ジャガイモと地元の野菜がたっぷり入っていて、ジャガイモの滑らかな食感がすごくおいしかった。ごはんは椎茸と筍という、自分の好きな野菜ツートップが入っていて、それだけでもう文句なし。旨味ジュワジュワで、思い返しても涎が出る…もう一度食べたい。

1時間半かけて、鹿中まで戻ってきました。座席指定券の払い戻しをする時、駅員さんに「SLも運休してますか?」と尋ねると「SLは動いてますよ」とのこと。「…もしかしたら通過駅で待ち伏せすれば乗れるかもしれない!!」というわけで、急きょ九州新幹線つばめ*4に乗って新八代へ。必死すぎる自分にひいたけど、ここまで来て乗らない法はないじゃない。でも思いがけず乗れたつばめは、クールな外観にシックな内装でとってもステキだった。


で、新八代から無事にSL人吉*5に乗車。熊本までの30分間だったけど、これまた実にステキな車輌で。車輌毎に内装が違うとは恐れ入りました。SL文庫や模型のショウケースなど、SLというには居住性よすぎる空間。最前・最後車輌の展望席も眺めがよかった。これで球磨川沿いを走るとか最高だっただろうな…



終点間際で乗客も少なかったので、ゆっくり車内探検の後は、車窓をボーっと眺めていたのだけど、沿道からSLに手を振る人が多いのに驚いた。さすが観光列車だなあ。SL側も沿道に見物人がいると、都度汽笛を鳴らして応えていて、なんだか素敵なやり取りだった。

新八代から約30分、あっちゅー間に熊本駅に到着。隣ホームに停まっていたサイクルトレイン「あそ」に目をやると、なんと「I(LOVE)SL」のカードを掲げた人がいた。愛され過ぎにも程があるよ…。また絶対に乗りに来るから!!そのままお向かいのホームに到着した特急リレーつばめ*6に乗車。こっちは同じ「つばめ」の名を冠していても、先に乗ったつばめとは違って、メタリックで近未来的なデザイン。テーマパークとか映画セットの中みたいで、およそ電車とは思えない内装。



さてすっかり陽の落ちた福岡に戻ってきた。ホテルに荷物を預けて、晩ごはんを食べるべく繁華街へ。九州最後の夜は、定番のモツ鍋を食べようと決めていたので、アタリをつけてたホテル近くの店へ。当日まで電話連絡がつかず、思い切って出向いてみた。ら、案の定お休み。急きょ食ロ検索して向かった天神のモツ鍋屋*7へ。店前まで来て思い出したけど、だいぶ昔に来たことのある店だった。恐ろしく安く、その割にうまい。出汁を含んでクッタクタになった山盛りキャベツ・〆のチャンポン麺まできっちり食べて、しぬほど満腹になった。


モツ鍋屋を経て、あらかじめ調べていた薬院のカフェ*8へ。お茶するつもりだったのに、ついパヘエ的な甘味を注文。お店のシンボル・ダ−ラヘスト形のクッキーがあしらわれています。かわいくておいしい。カフェには北欧雑貨店が併設されていて(ん、北欧雑貨店にカフェが併設…?)台所用品や文房具がセレクトされてます。25時まで開いているのはありがたいなあ。

帰り道すがら、またコンビニでローカルなアイス*9を買った。キャラクターがハグ卜ンぽい。ミルクとチョコの2層のアイスには氷粒が入っているので、ザクザク・ヒンヤリとした食感。ふんぞり返ってアイスを食べながら、今日あったドタバアを思い返しつつ「寝て起きてごはん食べたらもう帰るだけだ…」と考えたら、ホッとするような寂しいような気持ちになった。おセンチさん。

最終日に続く。