2010_TO-HOKU_03 - inbloomの日記

3日目。晴れ。
今日は高速バスで盛岡に移動するので早目に起床。7時に食堂に着くと、長蛇の列ができていた。ホテルの朝食サービス、皆さん意外と利用するんだなあ（いつも素泊まりプランだから知らなかった…）。というわけで今朝も、せんべい汁やらつゆやきそばやら、郷土料理が満載の充実ビュッフェ。

連休中だし道路が渋滞していたら困る…ということで早目に出発。8時半発のバスに乗り込み、音楽を聴いたり風景を眺めたりうたた寝したり。途中ちょっとした渋滞に巻き込まれつつも、ほぼ定刻どおりに盛岡に到着。

岩手は未踏の県で、食べものも美味しそうだしということで旅程の中に組み込んでみたけど、はー都会だこと！今夜のホテルは駅近なので、サクッと荷物を預けて、歩いてすぐのレンタサイクル屋*1へ。予約電話を入れておいたけど、店員さん曰く「今日は（自転車が）ほとんど出払っちゃってますよ、予約しておいてよかったですね」とのこと。天気もいいし、最高のサイクリング日和だー。今日は予定レス・計画レスだったので、目星をつけていた店を巡りめぐることにす。まずはござ九*2の周辺をウロウロ。

南部鉄器の小物*3や南部せんべい *4などを購入しつつ、シヴイ建物をパチリパチリと。

盛岡で食べたいもの・店は決めてあったけど、昼と夜どっちに行こうかな…とか考えながら通りかかった神社前に、行列を発見。そんなわけで、昼は白龍*5でジャジャ麺を食べることにした。30分くらい並んで入店。店内に充満するニンニクと生姜の匂いが食欲をそそるワー。で、出てきたジャジャ麺、なんとなく冷たいのをイメージしていたらアッツアツだったので、皿を受け取る手がビックリした。ドスンと乗っかった肉味噌を麺とグッチャグチャにして食べるんだけど、これがもう本っ当ーに美味しい！これ、夏の食欲が落ちる時期にピッタリだと思う。お好みでラー油や辛味噌をかけたりして、ピリ辛で食欲すすむ君。うっすら汗かきながら、無言でズババッとすする。それで食後のお楽しみは、食べ終わった皿に生卵を落として、肉味噌とジャジャ麺の茹で汁を足してもらって作る「チータン」。ラー油とお酢をチョロリとたらしたら、サッパリして美味しかった。これはお取り寄せしてでも家で食べたい逸品。

本当に目的も計画もない日だったので、お土産品を求めて市街地を徘徊していたら「石割桜」*6という名所に着いた。観光バスがガンガン乗りつけて、皆でバッシバッシ写真を撮っている。ので自分も撮ってみた。天然記念物に指定されてるそうで、本当にパカッと割れた岩から桜が生えていた。自然の神秘。

そうこうしているうちにお茶の時間になったので、満を持して向かうは「光原社」*7。かつて宮沢賢治の本を手がけていた出版社の跡地が、民芸品と喫茶の店になっていて「とても雰囲気いいよ」と、盛岡出身の方にオススメいただいたので出かけてきた。ら、ここがもう本ッ当ーーーにステキな店で息が止まった。選び抜かれた陶器や漆器、布や小物の類が所狭しと並べられていて、嗚呼まさに天国…。あれもほしい！これもほしい！もっとほしい！もｔｔ（ｒｙ　と高鳴る胸を押さえて吟味に吟味を重ねて、刺し子（機械だけど）のテーブルセンターを購入。シヴイ〜。

中庭周辺。何気なく置かれているエレファントスツールは、今や希少価値の高いコトブキ製。そうとは知らずに店主が勝手に色を塗ってたらしく「もうっ…もうっ…！」てなる。

喫茶部*8は販売部とは別棟に入っていて、ほの暗くて雰囲気がいい。カフェオレ（牛乳たっぷりめで）と、くるみクッキーを注文。カウンターに座ったのでテキパキ働く店員さんたちを眺めていたのだけど、アイスクリームがマジでパねえ盛りっぷりで笑った。ネタ的に注文したかったなーアレ。

光原社を後にして、返却時間リミットまでチャリを乗り回した。観光マップに乗っていた上の橋、城下町らしく風情のある橋。たもとの古い建物もかっこよかったな。桜並木は、上の橋を見に行く途中にあった小学校のもの。ご立派。城址公園の裏側の桜も美しかった。

ホテルに帰還。しっかし本当に予定がない…。あまりにもヒマで駅ビルの中をウロついてみたけど、どこに行っても入ってる店は同じなので、エスカレーターを一巡しただけで飽きた。けっきょくあまりおなかすいてないのに、19時前なのに、晩ごはんを済ませてしまう。駅ビル内の日本料理屋*9で、郷土料理のひっつみを食す。すいとんのようだけれど、もっと生地が薄くてパスタに似た食感。一緒に頼んだのは、かつて駅弁大会で夢中になった「いわて短角牛」のたたき。サッパリしていて美味。

いわて銀河鉄道に乗ればよかった
食後の散歩などして帰宿。今日の寝酒は地元ベアレンのマイボック *10。5月から飲まれる季節限定ビールは、ラベルのかわいらしさとは裏腹に、苦味の利いたズッシリと飲みごたえのある一本。アテは小岩井チーズ。

ﾎｯｶﾎｶになりながら就寝。最終日に続く。