2009spring_01

まず30日。品川駅から京急の高速バスに乗車。

日付変わって31日の6時20分、鳥取駅に到着。予定よりだいぶ早く着いたので、予約していた駅弁を受け取り、高速バスの待合所でボンヤリ。時間になったので、一両編成のワンマン電車に乗り込み、目的地に移動。今回の旅程を思いつくきっかけになった、餘部鉄橋*1を見学。の前に、餘部駅をスルーして隣の駅、鎧へ。


この路線は、一度下車すると次の電車が来るまでに2時間待つのだけど、逆方向に行く電車には15分で乗り継げる(乗り換えられる?)ので、せっかくだし往復してみようと。何にもない無人駅だけど、かつてJRのポスターのロケ地にもなったらしく、景色はめちゃくちゃよかったです。切り立った断崖と、日本海の水平線。入江の透明度の高さが凄い!ホームは地下通路で繋がっているんだけど、地元のおばあは堂々とホームを降りて線路を横切っていました。

さて餘部駅。噂には聞いてたし、現場の実況画像も見ていたけど、やっぱりずいぶん工事が進んでいた。実物を目の当たりにするまでは「貴重な歴史的建造物を壊すなんて…」とやりきれないような気持ちでいたけど、あらためて対峙したら、不思議とすんなりと「お疲れ様でした」という気持ちになった。鉄橋は下から見上げると、なんだか弱々しいような痛々しいような、おじいちゃんを見ているような気分になったんだと思う。たぶんきっと、この姿を生で見られるのはこれが最初で最後なので、いろんな角度から写真を撮りまくった。朝9時くらいで曇天で逆光だけど、雰囲気だけでも伝われば。


撮影ベスポジだったお立ち台が閉鎖されてしまったので、でかい荷物しょって岸壁まで移動。波しぶきがかかりそうな海っぱたでひとしきり撮影した後、お待ちかねのハイパー駅弁タイム。


素晴ら椎茸弁当*2です。今年の駅弁大会で食べた、いかすみ弁当と同じ会社のお弁当だった。まるで魚の切り身のようなしいたけ、分厚さも旨味もパネエ 鳥取といえばカニ弁当だけど、椎茸弁当を選んだ我が人生に一片の悔いなし!!食べてるうちに日も照ってきて、橋はかっこいいし駅弁はおいしいし旅は始まったばかりだし、得も言えぬ多幸感に包まれる。危険。



また写真を撮りながら、駅まで取って返す。ホームの待合室で電車を待ってたら、後からやってきた地元のおじいちゃんに話しかけられた。どっから来たんだ、とか、橋を見に来たのか、とか、駅までの坂はきつかっただろう、とか。餘部駅の、ホームから住宅地までの坂(階段)は、かなり急斜面で荒っぽい。雨の日は足元も悪くなるだろうし、(おじいちゃんの歳では)しんどくないですかと尋ねると「昔からのぼってるからもう慣れとるよ」と頼もしい一言。「ここの橋はすごいだろう」と聞かれたので、かっこいい橋ですねと答えた。なくなるのはもったいない気がするけど寂しくないですか、と尋ねると「生まれた時から頭の上にあって、鉄橋を渡る電車の音が子守唄だっから、なくなるのは寂しいけれどしょうがないな」と笑った。おじいちゃんは、お医者のある香住駅で降りていった。
 餘部の桜(逆光すぎる)
餘部を後にして、18きっぷでガタゴトと移動。夕方前には今日の宿泊地・倉敷に着いた。美観地区の近くのホテルにチェッキンして、荷物を置いてさっそく行動開始。閉店間際の三宅商店*3にスライディング入店。三宅商店は、町屋を改造した喫茶店です。金沢のコラボンに雰囲気が似てる。もちろん季節のフルーツパフェエを注文。


こちらの苺アイス?苺シャーベット?は、ちょっとミルキーな感じ。あずきが入っていて、お店の和風な雰囲気に合ってた。雑貨もアレコレと売っていたけど、倉敷といえば、カモ井加工紙のマスキングテープですよ。チェック柄とかドット柄は見たことなくて、テンションが上がった。かわいくてもったいなくて使えないだろう…と思いつつ、いくつか購入。


甘いものを摂取して、晩ごはんまで腹ごなししよう…(順番おかしい)と、美観地区をプラプラ。アイビースクエア*4でキャッツのじゃれる姿に目を細めたりしながら。頃合を見計らって伺ったのが、焼鳥の高田屋*5。先述の三宅商店の方も「家族そろってファンです、おいしいですよ」と太鼓判を押して下さったとおり、どれもとてもおいしかった。冷奴と枝豆の突き出し2種類+焼鳥が7本で1,600円って安すぎでしょ。つくねは滑らかな舌触りで、正肉もちょうどいいあんばいの歯応え。牛串も混ざってました。お値打ちすぎる。


中瓶1本でホロホロになりながら帰宿。2日目に続く。