18Kipper 中央本線方面編

ほうとうが食べたくなって出かけてきました。
9時くらいに家を出発。武蔵野線-中央線を経由して、高尾から中央本線に乗り換える。ここから先に電車で行くのは初めて(後でカン違いだったことが発覚)。味のあるボックスシート車輌だよ〜。それにしても、凄いカメラ構えた鉄ちゃん達がずいぶんいたな。高尾を過ぎた途端、いきなり景色が変わるので驚いた。山!湖!緑!(天狗様は高尾駅で撮影)


景色を見たりアイホン弄ったりしてるうちに、甲府に到着。家から3時間半くらいかかったのかな。年始の会津に比べたらずいぶん近いような気がする(すごい錯覚)。駅も駅前も落ち着いた雰囲気。駅前にいい色味のかわいいバスが停まってました。*1

さて、旅の最大の目的、ほうとうを食べるために「小作」*2へ。ほうとうのチェーン店で、山梨に縁のある人に別の支店へ何度か連れてってもらったことがあったな。昼時ということもあって、広い店内はほぼ満席。活気があっていい。相席用のテーブルについて、きのこほうとうを注文。で、出てきたのがこちら。

これでもか!!と言わんばかりのきのこ尽くし。正直、シメジ・ヒラタケ以外まったく分からない品種だらけだったけど、どれもトロトロだったりシコシコだったり、色々な食感と風味でおいしかった。きのこ以外の山の幸も、じゃがいもやサトイモやカボチャがゴロゴロ入ってて、とても食べ甲斐がある。スープは余計な甘味がついてなくて、ちょっと塩気の強い濃い味噌汁、といった風。全体的にボリュームがあるし、とても熱くて覚ましながら時間をかけて食べるので、おなかが膨れていいなこれ。塩気が強くて腹持ちがいい、っていうのは戦場食にもってこいってカンジがする。
ごはんを済ませて駅前まで戻り、バスに乗って県立美術館*3へ。国内屈指のミレー作品所蔵数を誇る同美術館、敷地内には公園や文学館もあって、広くてキレイで気持ちいい場所だった。

美術館の中にある「ミレー館」は、天井が高くてワインレッドの壁にゆったりと作品が展示してあって、雰囲気のある空間。ミレーのことは何も知らず「落ち穂拾い」の作者としか認識していなくて、写実的であったり精緻であったりといった作風が好きな自分としては注目したこともなかったけど、作品のモチーフを選ぶ時の着眼点とかエピソードに、人情味があっていいなあと思った。「落ち穂拾い」という行為そのものに目を向けたことがなかったので、曰くを読んで衝撃を受けた。なんていい話…!モチーフに込められた意味とか作者の思いとか、そういったサムシングを理解しながら見ると、作品にもより愛着が湧くものだとしみじみ。常設展に須田悦弘の作品が3点もあったので学芸員さんに尋ねたら、須田氏は山梨県出身だそうで、同館でも展覧会を開いたことがあったそう。見てみたかったなああ。
 駅構内のタイルのモザイク画
 お屋形様ァーーーッ!!
駅まで戻ってきて、どこかでお茶したいなーと食ロ検索するもピンとくる店がなく、検索範囲を広げたら、ちょっとよさげなカフェを発見。甲府からの往復+帰宅時間を計算して「…まあ行けなくもないな」という結論が出たので、さっそく電車に乗り込み、一路小淵沢へ。この時は気づかなかったけど、小淵沢って長野なのね…そりゃ遠いわけだ。電車で約1時間後、小淵沢へ到着。

けっこう日が傾いてきて、内心焦る。バスを待つ時間も惜しくて、けっきょく往復タクシー乗車。18きっぷで出かけてきた意味がない…。住所からショッピングモールの中にでもあるのかと想像してたら、着いたところがリゾートホテル*4だったので驚いた。ホテルといっても敷地がドーンと広くて、商店街が入ってるくらい大規模。お目当てのカフェ*5は、その一角にありました。本屋の一角がカフェスペースになっていて、売り物の本を読みながらお茶ができるようになっている。ホテル併設のブックスカフェだけあって、旅行関連の書籍が多い、のかな。飲食のメニューは、いたって普通。そんな中でも、はらぺこあおむしをモチーフにしたマカロンのプレートがあったので注文。ちなみに、こちらの厨房で作ってるのと違って、フランスから空輸しているそうです。チョコ・コーヒー・キャラメル(バニラ?)・ピスターシュ。小ぶりでちょっと湿気てるのが残念だったけど、これでドリンク付きで千円しないくらいだったのでCP高い。


書籍スペース・雑貨スペースに子ども向けの遊戯スペースもあり、お客さんたちも宿泊客なのかのんびりした雰囲気で居心地よかったです。
大急ぎで駅まで戻り、元きた道を逆走。大月で上りの中央線に乗り換えるため下車したら、中高年の登山客(ハイカー)が多くてビックリした。皆さん元気だなー。で、駅の雰囲気にどこか見覚えがあるような気がして「この既視感はなんだろう…」と考えてたら、そうだ、10年前のサマソニ@富士急の乗換で利用したんだった。そして帰りのかいじでは座席がなくて、通路にしゃがんで帰ったっけなあ…という記憶がフラッシュバックして戦慄したけど、中央線は無事に座れたのでよかったよかった。23時過ぎに帰宅。小布施まで足を伸ばしたせいで、終盤が駆け足になってしまったのは失敗だったなという気がする。甲府城を見に行けばよかった。あとぶどう狩り帰りのお客さんをたくさん見かけたので、秋のうちに何がしかを狩りに行きたいなーと思いました。