銀しゃり釜飯@酒膳一文 本店


「白飯(銀しゃり)がうまい」と評判の居酒屋を訪問。小さな入口をくぐると、タイムスリップしたような古めかしい内装に圧倒された。座席はいずれも低めで、店内が一望できる。カウンター内の床にビッシリ並べられた一升瓶のラベルが、賑やかで目に楽しい。厠の前には小さな水場も設えてあって、遊び心があっていい。お会計は、事前に一文独自の通貨(木札)に両替して、注文の度にキャッシュオン。刺身定食っぽくしたくて、銀しゃり釜飯と、カマスの刺身を注文。お通しは、本鮪の中落ちヅケと、本鮪の時雨煮(写真左)。これがどっちも震えるほど美味しかった・・・こんな日に限ってお茶を注文した、自分の愚かさを呪うくらい酒によく合う逸品。で、30分ほど経って、炊きたてホカホカの釜飯が到着。蓋を開けた瞬間の甘い匂いと、水分の飛ぶ音(?)が至福。混ぜて蒸らして、一口ぱくり。水気をまとった銀しゃりは、最初の歯ざわりは気持ち強めだけど、噛んだ途端に旨味がブワーっと口の中いっぱいに広がって、嗚呼、炊きたて白飯っておいしいよね・・・とうっとり。カマス刺は皮目がちょっと炙ってあって香ばしく、身はトロリと甘くて、白飯と一緒にワッシワッシとかき込んだ。お料理はおいしく、店の雰囲気もステキだけど、単騎の身にはちょっと敷居が高すぎたかもしれん・・・ 名物のねぎま鍋がとってもおいしそうだったので、どなたかとご一緒したいなあ。
■公式サイト 酒膳一文 本店