Bj0rk@日本武道館


同僚女子と一緒に見てきた。席は奇跡のアリーナA4ブロック。あまりにもステージが目の前すぎて『ヤバい!絶対泣いちゃう!』とギャーギャー騒いでいるうちに開演。ブラスバンドのオーケストラに続いて現れたビョルク、カラフルな縦縞プリーツのフォークロア風衣装に身を包んで、まるで妖精のよう。以下約90分のステージは、MCらしきものもなく怒涛の勢いで繰り広げられていくのだけど、台風みたいに激しく、時に凪みたいな優しい瞬間もあって、本当に時間の流れをギュッと濃縮したような、密度の濃い90分だった(『きっとセイレーンの歌声ってこんなんだろうなー』と思ったんだそういえば)。実際に始まると圧倒されてしまって、ほとんど棒立ちのまま泣くこともできなかったのだけど。目前に起きていることを処理しきれなくて、ただただパンチドランク状態になるのみだった。
というようなぼやけた心情描写はさておき、セットリストは意外にも旧譜からが多く、特に聞きまくっていた「Post」「Homogenic」から半分近く演奏されていた気がする。聞いていた頃の思い出と相まって、胸がいっぱいになってしまった。ハイパーバラッドなんて、初めて聞いたのもう一回り以上昔のことだよ。それでもあの頃から変わらずに、第一線を駆け続けているビョルクはやっぱり唯一無二の存在だわーと、惚けた頭で畏れ入りながら武道館を後にしたのでした。
そういえば、reactable*1を使った演奏を初めて目にしたのだけど、あれ本当に感覚的で近未来的でかっこいいね!『いよいよこんなことが現実にできるところまできたんだー』と驚きました。テクノロジック!