Z女の金シ尺-DAY1

まず話は0805の深夜に遡ります。
5日の23時03分。上野。寝台列車「北陸」号*1に初乗車。B寝台ソロの2階だよー。




ネットで室内の画像を見ていたけど(ここが詳しいです)あらためて狭い。普通に立つと、頭がつっかえる低さ。でも天井が丸くて眺めが良さげだったり、物入れがビルトインだったりして面白い。さっそく車内を探検。開放型B寝台は、カーテンで仕切られた2段ベッドが隣り合わせ。空調が今いち効いてなくて空気が澱んでいたけど、皆でワイワイ酒盛りしていて楽しそうだった。A寝台はリッチそうな雰囲気。そしてさすが寝台車だけあって、洗面所がゴツイ。今回はシャワー利用はパス。部屋に戻り、いただきもののおやつを食して、意外とアッサリ就寝。在来線よりちょっと揺れが激しい気がするけど、電車で寝るのは気持ちいいな。

日付変わって6日の6時半、金シ尺着。お世話になる駅前のホテルに荷物を預け、JR西口側にあるレンタサイクルで3日間借りる手続き。そのまま漕ぎ出す。しっかし暑い!パン屋さん「バビロン」*2は、あると思っていたイートインスペースがなかった。ガーーン とりあえずクリームクロワッサンとバターロールを買って駅前まで戻り、スタバのテラスで食べる。このクロワッサンが、超絶うんまあー!!生地はパイというかミルフィーユというか、パリパリ・サクサクとした食感。バニラビーンズの入ったカスタードクリームも、濃厚で美味。こんなクロワッサン食べたことない・・・おいしすぎる・・・。バターロールは黄色ぽくて、もちもちとした食感。

しばし旅程を眺めた後「妙立寺」*3へ。ここは通称・忍者寺。あちこちに敵をかく乱する仕掛けが施してあって、防衛の役割を果たしつつ、でも風流で雅やかな配慮も忘れてなくて、本当にかっこいい建物。ガイド付で40分くらいで見て回れるので、ゼヒおすすめしたい観光スポット(※要予約。駅からちょっと離れてたり建物内部の撮影禁止だったりするので注意)。

武家屋敷街をちょっと流しながら、近江町市場へ。魚と野菜と果物と花と、なんかもう一切合財そろう市場。買いたかったお菓子などが売っている店の目星をつけて、金シ尺在住の人に教わった「海鮮どん屋」*4で昼ごはん。ルービーやりながらいただくは「特盛近江町丼」1500円なり。1500円でこの盛り上がりっぷり!どーよ!ネタはどれも甘みがあって締まった歯ごたえで、新鮮そのもの。

一杯やってポヤ〜ンとしながら、次に向かったのは「コラボン」*5。金シ尺に来たら絶対に訪ねたかったこの店、そう私は彼女に会いたかったのです。
 『どちらさまですか?』
だんごちゃん・・・やっと会えたね・・・。噂どおりの美犬でした。思いのほか大人しく、そして剛毛(バリバリ)な彼女。この日は、たまたま遠くにもらわれた子どもの「いちごちゃん」も来ていて、いちごちゃんを見守る眼差しはお母さんのそれ。そんなだんごちゃんをジットリと眺める私。注文した柚子スカッシュ(本当はメニューにない)は、甘さ控え目でサッパリシュワンと冷たく、夏の日にピッタリな一杯。店内は、板張りのひんやりした床・別珍の張られた椅子・靴箱のような陳列棚と、適度に明るくて暗くて落ち着いた雰囲気。店主さんと立ち話させていただいて、店を後にする。

午後はとくに行先を決めていなかったので、ひがし茶屋街までプラリと。この辺りは、先日の浅野川の水害をそんなには受けていないようだった。夏休みの繁忙期だものね、一安心。それにつけても暑い、暑い!ゴーシュでお茶しようと思ったけど、先客でいっぱいだったので、紅茶屋の「山屋」*6へ。こちらでは、ミルクで煮出したお茶は全部「チャイ」と言うそうです。濃厚なのに脂っぽくなく、お茶の香りも損なわれていない、丁寧に淹れられているなーという印象の美味しいチャイだった。茶屋街のメインストリートに面しているのに、席数が少なくて静かでいいお店。

近江町市場であれこれ買い付けて、駅前まで戻り、ホテルにチェッキン。広くてキレイでいい部屋。シャワー使って、ちょっと昼寝して、夜。再びひがし茶屋街まで繰り出して「自由軒*7で夕ごはん。オムライス・カニクリームコロッケ・サラダのお得なプレート。このオムライス、ごはんが醤油で炒めてあって、細かいお肉(コンビーフ?)が入ってる。ケチャップごはんより香ばしくておいしい!コロッケも実にクリーミー。外観もメニューも洋食屋なのに、店内は小上がりもある純和風で面白い。アラカルトのメニューも食べてみたいな。

自由軒を出て、夜の茶屋街をウロウロ。しばしネンコハントして、駅前まで戻って映画を見る。旅先で映画を見るのは初めてかもしれない。

充実した一日目でありました。そしてドッキドキの二日目に続く。

■おまけ写真:だんごちゃん、朝顔、飴の俵屋、きむら、夜のひがし茶屋街x2